スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
レビュータイトルリスト

【レビュー】夢幻廻廊2 ~螺旋~

夢幻廻廊2 ~螺旋~

ブランド:BLACK Cyc
シナリオ:伊藤ヒロ
原画:椎咲雛樹
発売日:2009/06/26

詳細はこちら
『夢幻廻廊2 ~螺旋~』OHP


この作品は続編です。前作のレビューはこちら。
【レビュー】夢幻廻廊

アナザーショートストーリーがあります。レビューはこちら。
【レビュー】夢幻廻廊1.5 ~連鎖~



▼シナリオ・テキスト
前作から引き続き「永遠」と「人間関係」をテーマに語られていて、一見すると全く同じことをやっているようにも思えますが、実は観点がかなり違うものとなっています。

この作品では「永遠」、ループは輪ではなく螺旋として語られます。似ているけど、周回を続けることでどこか変わっていく展開。それがより強く強調されているように感じました。
“しろ”や次女の百合絵様のように全くの新キャラがいる一方で、立ち位置が変わった薫子様や奈菜香様。その対比として、一人だけ変化のない祐美子様。ハナは明言こそされませんが、まんま麗華様ですし、あらゆる点で立場の入れ替わりと、それでもお屋敷の永遠は保たれることが示唆されています。

「人間関係」について。しつけ、「いっぷ」によって繋がれる関係は、外の世界では考えられないような熾烈な苦痛を伴うものに見えます。
しかし、それは外の世界と同じようなもの、ありふれたもの。繰り返される日々の苦痛も、不条理なルールも外にだってある。だけどお屋敷には奥様もお嬢様もいて、愛されながら苦痛を受けるので、多少“まし”な地獄である、と“たろ”は語ります。頻繁に外の世界とお屋敷を行き来することで、どこにでもある苦痛とお屋敷でのしあわせを上手に表現しています。

更に、本作で語られるのは、対の存在。
お互いが楔になって、苦役から逃げずに耐える。お互いが版木になって、半身を再生しつつお屋敷を途切れさせない。前作から今作にかけて語られた「永遠」と「人間関係」の縮図が、“たろ”と“しろ”二匹のかとるの関係の中に顕著に表れています。

一つの作品としても、続編としても楽しめる作品です。



▼世界観・雰囲気
お屋敷の狂気は完全に変質していますね。
外とのつながりが行われていることと、奥様の存在が、作品の雰囲気を大きく変えました。狂気、独特のあくどさが無くなりました。
最後には「外の世界とお屋敷は大して変わらない」と語られる本作にはこちらの方が良いのかもしれませんが、一方で前作と比較してしまうと多少物足りなく感じるのも真実です。



▼キャラクター・CG
世界観・雰囲気の項で語ったことと同じく、あくどさが減っています。
狂気は影を潜め、現実でも見ることのできる人間の醜さを見ることが出来るかと思います。特に、新規で追加されるキャラクターについては。

前作から引き継がれたキャラクターは、前作と表現しようとすることが変化したからか、インパクトが減った印象は否めません。
ですが薫子様は今作の見た目の方が好きです。かおるこさまかわいいかおるこさまだいすき。

CGも同じくあくどさが抜け、かわいくなりました。
普通に身体を重ねるだけのシーンはよりエロく感じましたが、ハードプレイは物足りなく感じましたね。



▼Hシーン
露出プレイ、赤ちゃんプレイ等、方向性は違いますがハードプレイは健在です。
ただ、「いっぷ」の回数に対して身体を重ねる普通のSEXが増えました。見知らぬ人から輪姦されたり等でハードプレイであることは変わらないのですが、ある程度は万人向けになっているかと思います(現実では等しく目をそむけたくなるようなシーンですが、フィクションでは強姦輪姦は良く見ますから)。何度も言いますが、あくどさが減ったかと思います。
もちろん、数は減ったとは言え肉体を交える以外のハードプレイも健在です。

かおるこさまだいすき。

シーン内訳
割愛。



▼音楽・ムービー
主題歌はおなじみ電気式華憐音楽集団さんで「瞑想に堕ちる闇」。
デンカレの奏でる楽曲とBLACK Cycの作風はとても良く合います。



▼システム
ループモノでスキップを多用するのですが、スキップが遅い…ような気がします。



▼その他
割愛。



▼総評
81点
※点数について
60点を中央値(佳作)とし、基本的に5点刻みで評価しています。一部、±1点ぶれが入ることもあります。
90点以上なら神作。40点以下なら駄作。

一個の作品としては1程のインパクトは薄いかと思います…CG、キャラ、シーン、世界観の、しつこいようですがあくどさが減っているので。とわ言え、それでも未だ個性の強い、魅力的な作品であることは確かです。
と言うより、個性の方向性が変わったと言うべきでしょうか。今作ではより強く社会の影を表しているように思います。
「あくどさが減る」のは良いことなのか悪いことなのか一概には言えませんが、個人的には前作の方が好きでした。今作のような表現技法もありだとは思いますが。

両者を精査比較するととても楽しめます。作品の楽しみ方として正しいのかはさておき、個人的には好みの部類に入る作品展開の仕方でした。
スポンサーサイト
レビュータイトルリスト

【レビュー】MinDeaD BlooD -Complete Edition- ~麻由と麻奈の輸血箱~

MinDeaD BlooD -Complete Edition- ~麻由と麻奈の輸血箱~

ブランド:BLACK Cyc
シナリオ:和泉万夜
原画:椎咲雛樹、チリィ(ぷち★キャラ原画)、黒木夕咲(ぷち★キャラ原画)
発売日:2010/09/24

詳細はこちら
『MinDeaD BlooD Complete Edition』OHP


この作品はファンディスクです。本編のレビューはこちら。
【レビュー】MinDeaD BlooD -Complete Edition- ~支配者の為の狂死曲~


ネタバレと思わしき箇所は伏せてあります。
読まれる方は、お手数ですが反転をお願いします。




▼シナリオ・テキスト
移動選択肢により分岐していくシステムは本編と同じですが、分岐が比較的単純でかつ分岐するのが早いので、オムニバス形式寄りのシナリオになっています。
本編をやっておくとより楽しめますが、これだけでも理解が可能かつ十分に面白い作品です。

メインストーリーの「支配者の為の狂死曲」は、燃えゲー色の強いシナリオ。短いながらも本編と比べ遜色のない出来で、読んでいてとても心躍りました。本編・FDを全て合わせて、最もハーレム寄りのシナリオでもあります。

麻由と麻奈の各シナリオは、しずると姉妹の三人の恋愛模様を描いたものです。
吸血鬼の残酷さを持ちながらも人間じみたところもある麻由と、吸血鬼の中でも特に(人間の観点からみて)狂った感覚を持つ麻奈。二人は一緒にいることで姉妹として均衡を保っていたが、異質であるからこそ両方がしずると一緒にいることは出来ません。
片方を選べば、待っているのはもう一方との別れ。
切なさと狂気に満ちた、二人の姉妹の恋物語。
狂気と、その中に見出す幸せが巧みな心理描写とともに描き出されていて、心にしみるストーリーでした。

サブキャラたちの物語は、本編でありえたかも知れない、もう一つのストーリーと言ったところでしょうか。
ありさは、姉妹と決別してしずると生きる道を歩む。本編の拷問を見た後に読むと、感慨深いものがあります。
今日子は、吸血鬼と人間の恋物語。他のキャラクターの介在しない、純粋な二人の恋愛模様が描かれます。種族を越えた恋は悲恋か、それとも……
那津美は、旦那との物語。二人の愛の終着点はいかに。因みにしずるとの恋愛はありません
芳江は、隠された仕事について、Dustについて。葉山さんは一体何を想うのか。
江梨衣と田上は、凌辱されるものと罪を裁くもの。身体を穢されても、狂気に満ちていても、人間の尊厳に満ちているように見え、思わず息をのむ展開でした。しずるとか全く出てきません
それぞれが見たかった、本編を上手く補完するものとなっていました。

「支配者の為の狂笑曲」はおまけのギャグシナリオ。
本編やFDの各シナリオと違いすぎて、些細なことでも笑えました。ほのぼのとしていて、口直しにはもってこいのシナリオです。
本編の空気を大事にしたい方はスルー推奨。



▼世界観・雰囲気
狂気、その中に溢れる人間らしさ。恋愛感情や肉欲が織り交ざったマイブラ独特の雰囲気が繰り広げられます。



▼キャラクター・CG
メインシナリオの「支配者の為の狂死曲」では、前作のメインシナリオより多くの人数を動かしておきながら各人物の描写がより細やかで、キャラクターを動かすのが上手になっているように感じました。

各シナリオでの心理描写も多彩で、吸血鬼の狂気と人間らしさの対比も良く伝わってくる人物構成だと思います。



▼Hシーン
ハードプレイ多め。
大まかな評価は本編と同じなので、そちらを参照してください。

悠香・沙希のWご奉仕や、江梨衣の過去・処女貫通シーン、ソラの凌辱など「これが見たかった!」というシーンが盛り込まれており、かゆい所に手の届く内容でした。

シーン内訳
数えるのが厄介なので割愛。



▼音楽・ムービー
主題歌「イノ血ノミズ」は曲そのものも良いですが、タイトルから既に好みです。



▼システム
MAP移動システムと選択肢で分岐していくシステム。
攻略は特に迷うこともなく、望むシナリオにたどり着くことができました。
難易度はそこまで高くないです。少なくとも本編に比べるとかなり簡易になっています。



▼その他
Complete Editionではフルボイス化ということで、ボイスが追加されているようです。どこがどう増えているのかは不明。



▼総評
84点
※点数について
60点を中央値(佳作)とし、基本的に5点刻みで評価しています。一部、±1点ぶれが入ることもあります。
90点以上なら神作。40点以下なら駄作。

ファンディスクではありますが、十分に一つの作品として楽しみ得る作品です。
キャラクターを動かす技量は純粋に進化しているように思えましたし、求めた物語が語られ、ファンディスクとしては及第点を優に越す出来です。
レビュータイトルリスト

【レビュー】MinDeaD BlooD -Complete Edition- ~支配者の為の狂死曲~

MinDeaD BlooD -Complete Edition- ~支配者の為の狂死曲~

ブランド:BLACK Cyc
シナリオ:和泉万夜
原画:椎咲雛樹
発売日:2010/09/24

詳細はこちら
『MinDeaD BlooD Complete Edition』OHP


この作品にはファンディスクがあります。ファンディスクのレビューはこちら。
【レビュー】MinDeaD BlooD -Complete Edition- ~麻由と麻奈の輸血箱~


ネタバレと思わしき箇所は伏せてあります。
読まれる方は、お手数ですが反転をお願いします。




▼シナリオ・テキスト
吸血鬼モノの鬼畜抜きゲー。
物語が進むにつれ明らかになっていく真相、吸血鬼とハンターの間で揺れ動く登場人物たちの苦悩、切迫した戦闘シーン、主人公の記憶に関するミスリーディング、ハードエロスモノとして、とても作り込まれた設定・シナリオだと思います。

ノベルゲームではなく、行動選択の多いゲーム性の高い作品なので、シナリオの断片を積み重ねていくような物語構成です。
それを意識して作ったような、各所に引きの多いテキストになっています。漫画で例えると、雑誌に載る各話単発でも、一貫した物語として見ても、きちんと楽しめる作品になっている、と言えばいいでしょうか。先が気になるシナリオが続いており、一気に進めてしまいました。
これが出来るライターさんは余り見たことが無いので、和泉万夜さんはとても素晴らしい実力を持った方なんだな、と再認識しております。



▼世界観・雰囲気
序盤は「吸血鬼になったならそれを楽しもう」と言うことで、夜遊びのような背徳的、官能的な雰囲気が漂っています。
メインのシナリオに入ってくると、悲壮感や緊迫感が顔を出すようになります。



▼キャラクター・CG
しずる(主人公)、悠香、沙希は設定も濃く、しっかりと描写もされていて、綿密な心理描写から魅力も伝わってきて、流石メインキャラクターだと思いました。

ただ、登場人物数が多いため、他のキャラクターの人物描写は薄め。Dustの描写はもう少し欲しかったところです。
それでも田上様など、プレイする以前の私でも知っているほど特徴のあるキャラクターを描き出しているのは見事だと思います。
最初から最後までずっと出番のある園原姉妹の描写ももう少し濃くして欲しかったですが、これはファンディスクの方に期待しています。

吸血鬼モノで殺し合いもあるので、ハードエロスに関係なく血の描写があります。全体的に画面が赤黒いです。



▼Hシーン
和姦から強姦、ライトなものからハードなものまで。
主に東先生をメインにハードプレイが展開され、その背景の設定も納得させられる出来なので、エログロ好きならやっておくべき、と胸を張って言える作品です。
主人公にハードエロスが無かったのは個人的に残念です。

シーン内訳
数えるのが厄介なので割愛。



▼音楽・ムービー
緊張感のあるBGM多数。特に良くも悪くも感じませんでした。
電気式華憐音楽集団さんの曲はどれも格好良く、とても好みです。流石のデンカレ、歌謡曲は名曲ぞろいだと思いました。



▼システム
しずる、園原姉妹の移動先を決め、そこで吸血をすることでストーリーが進んでいく
フラグ管理が厳しく難易度は高め……ではありますが、至る所にヒントが散りばめられているので、それを逃さず落ち着いて行動していけば、攻略は難しくはないでしょう。
行動失敗時にしずるが漏らした台詞は何を意味しているか、満月とそうでない日でイベントが変わる、DEADEND時に聞こえる声が誰か、等を考えていけば、自然と答えは出てきます。

細かいところですが回想モードのイベント選択画面で、各イベントの上にカーソルを置くと関連した台詞が流れるのは良かった。
シーンを見る前にどんなものか思い出せますし、絶叫が多いのでカーソルを置いているだけでも意外と面白いです。



▼その他
Complete Editionということで、初回版およびDVD Special Editionから多少の変更点があるようです。
関連作未プレイの方は、つい先日価格改訂版が出たばかりということもありますし、ぜひComplete Editionの方を買ってみてください。ファンディスク麻由と麻奈の輸血箱とのセットでとてもお得です。

関連作プレイ済みの方は、初回版とどれほど変わっているかが分からないので、お勧めはしかねます。



▼総評
85点
※点数について
60点を中央値(佳作)とし、基本的に5点刻みで評価しています。一部、±1点ぶれが入ることもあります。
90点以上なら神作。40点以下なら駄作。

シナリオも目を見張るところがあり、私好みのエログロもあり、攻略する楽しさがあり、OP・ED曲も秀逸で、一から十までじっくり味わってプレイできた作品です。ミステリー以外でミスリードに出会ったのも久しぶりですし、プレイ中は興奮を禁じえませんでした。

最近はBLACK Cycの作品は出ていませんが、今後はどうなるのでしょうか。もし出るのならば(スタッフさんにもよりますが)予約購入をしようと思います。
レビュータイトルリスト

【レビュー】夢幻廻廊1.5 ~連鎖~

夢幻廻廊1.5 ~連鎖~

ブランド:BLACK Cyc
シナリオ:松山怜史
原画:椎咲雛樹
発売日:2009/02/27

詳細はこちら
『夢幻廻廊1.5 ~連鎖~』OHP


この作品はアナザーショートストーリーです。本編のレビューはこちら。
【レビュー】夢幻廻廊
【レビュー】夢幻廻廊2 ~螺旋~



▼シナリオ・テキスト
夢幻廻廊(以下、「本編」と称します)から夢幻廻廊2~螺旋~につながる、連鎖の物語……ではありますが、ストーリーは本編の要約のようなもので、実際はシーン集と言った方がしっくり来ます。
本編で見られた哲学提起のシナリオはなく、物足りなく感じます。

最後の話「プロローグ」は、2への繋がりを意識させます。物語はまだ続く。
本作1.5は、2でのシナリオライターさんが書かれていて、本編とは異なります。しかし本編との間に違和感はなく、本編が好きだった私は否が応でも期待を膨らませてしまいます。
「つなぎ」の話としてはとても秀逸かと。

ボリュームは少なめ。



▼世界観・雰囲気
奥様、グモルク、麻耶、志乃は出て来ず、お嬢様たちの複数人での会話も終盤までないので、独特な雰囲気は薄れています。



▼キャラクター・CG
本編から4年後の発売ですから、絵が結構変化しています。多少違和感があります。



▼Hシーン
ループして同じ行為を繰り返すことで、より“かとる”(家畜)として洗練されていく“たろ”の図が見れます。獣姦、絞首、肉体的虐待、「おみずおいしいです」など相変わらず濃いシーンが多いです。
たろが家畜に近づいていく過程や背景の描写が弱いので、本編をやってからの脳内保管が必要でした。

最後の最後に見られるごく普通で明るいハーレム(っぽい)Hシーンは、ドMシチュの反動もあってかかなり抜けました。そして泣けました。
それぞれのお嬢様の想いを想像すると、背徳感さえ感じました。



▼音楽・ムービー
新規に追加されたイメージソング「Endless Corridor」がメロディ、歌詞共に素晴らしいです。



▼システム
▼その他
割愛。



▼総評
64点
※点数について
60点を中央値(佳作)とし、基本的に5点刻みで評価しています。一部、±1点ぶれが入ることもあります。
90点以上なら神作。40点以下なら駄作。

脳内保管がかなり必要でした。
単体では語るに足らぬ作品ですが、1と2のつなぎとしては面白いかと。2はまだ持っていませんが、購入意欲も湧きましたし。
2をやってみて、本編からの繋がりに何か感じるものがあれば1.5の評価を上げることになると思います。何かしらの驚きを感じさせてくれると嬉しいですね。

“たろ”にしっぷするの楽しいです。
レビュータイトルリスト

【レビュー】夢幻廻廊

夢幻廻廊

ブランド:BLACK Cyc
シナリオ:伊藤ヒロ、奈落ハジメ、土田太郎、千堂琉宇衣、らまんちゃ
原画:椎咲雛樹
発売日:2005/09/16

詳細はこちら
『夢幻廻廊』OHP


アナザーショートストーリーがあります。レビューはこちら。
【レビュー】夢幻廻廊1.5 ~連鎖~

続編があります。レビューはこちら。
【レビュー】夢幻廻廊2 ~螺旋~


ネタバレと思わしき箇所は伏せてあります。
読まれる方は、お手数ですが反転をお願いします。




▼シナリオ・テキスト
ドMゲーの蓋を開けてみれば、哲学が語られる深い作品。テーマは「永遠」と「人間関係」です。
幾度もループし、役割を果たし引き継いでいくことで叶えられる「永遠」。与えられた役割の中で求められるコミュニケーションをとる「人間関係」。
主人公は奥様=神様に「かとる」=家畜=“たろ”の役割を与えられ、調教を受けることでその本質から家畜へと堕ちていきます。
長女=薫子は“たろ”が家畜であることを甘んじて受け入れ、自分だけを愛してくれるように調教する。
次女=麗華は「かとる」は人間であると思っているが、家畜としてふるまう“たろ”やそれを受け入れる姉妹たちに嫌悪感を感じる。
三女=裕美子は「かとる」は家畜であると信じ込み、言葉さえ通じないものとして扱う一方で、ペットとして人一倍“たろ”をかわいがり甘やかす。
四女=奈菜香はかとるは人間の言葉が話せるが家畜であると、拙いながらも感覚で捉えている。おもちゃのように扱うが、幼いながらの愛ゆえである。
メイド=家具=麻耶はかとるは人間であると知っていて、罪悪感に苛まれる。
メイド=刺激=志乃はかとるが人間であるかは関係なく、ただ優越感にすがりつく。
かとる=家畜=グモルクはほぼ全てを知り得た上で、物語を傍観に徹する。

ループを進めることで“たろ”はより家畜に近づき、劣った“かとる”として可愛がられることで心を通わせていく。決められた役割は決められた個である必要はなく、役割が動き続ける限りお屋敷は永遠に続く。終わったゲームは、再び始めればよいのだから。

主人公は、他者に無関心な現代社会を「灰色」と評し、一方でお屋敷に色鮮やかな景色を感じます。家畜として扱われ、およそ人の尊厳など無視されたお屋敷での生活ですが、そこには“かとる”としての自分に求められる役割があるから。ヒロインたちは、主人公を家畜として扱うことで優越感などの快楽を得る。
フロムの『自由からの逃走』を彷彿とさせる内容です。

人間では無い、かとるの“たろ”はお嬢様方の、最後は奥様の孤独を癒していく……人間関係や現代社会、人の在り方について考えさせられる物語でした。

ループ物で、短い期間を何度も何度も繰り返します。ループを意識したテキストなので、序盤は読みにくいかもしれません。
ループを上手くシナリオに昇華した物語技法はとても私好みです。素晴らしいと思います。



▼世界観・雰囲気
作中の言葉を借りると、「一種独特の空気が漂い、絶対的な奥様の言葉に支配された異世界のようなあのお屋敷」「普通の人々の生活する普通の場所ではなく、常識からも、道徳からも、規範からも、月世界よりも遠く隔たった場所」。
異質感が漂いつつも、孤独ではない心地よい場所としてお屋敷が描かれています。



▼キャラクター・CG
シナリオの項でも語りましたが、奥様=神様により役割が設定されているため、各キャラのシナリオでの立ち位置がしっかりと定まっている上で、個性も強いです。
役割が定まっていること、個性が強いことは私は長所として捉えていますが、あくどすぎるため万人向けとは言い難いですね。

ちょっと肉体描写や顔が安定して無いかな…と思うところもありますが、大方は綺麗です。
作品の雰囲気に合った個性の強い絵と濃い塗りですが、人は選ぶかもしれません。

“たろ”が家畜かわいいです。こんなペット欲しい。



▼Hシーン
ドMゲーとか言われてますが、Mの方はこれで満足なのでしょうか?
私はドSなので、激しいシーンではお嬢様方側視点で楽しみましたが、シーンそのものはちょっといじめ足りないかなーと思いました。目をそむけたくなるようなシーンは確かに多かったのですが。
ただ、堕として行く過程はとても良くできていると思います。

シーン内訳
身体を重ねるものもあれば鞭を振るったり残飯をふるまったりと、そもそもどういった基準で数えれば良いか分からないので割愛。
身体重ねるタイプの普通の行為は少ないです。



▼音楽・ムービー
どのBGMもお屋敷の狂気を表していて素晴らしい。
しっぷ選択時の「Strings」が特に好きです。

OPの「トキのかたりべ」も聴き惚れてしまいますね。既に何回も聴いてますが、聴き飽きません。



▼システム
ループ物で、既読スキップを何回も必要とします。その既読スキップは結構快適。



▼その他
恐らく一般的な日本人の感覚に一番近いのが麗華様か麻耶さんだと思います。
世界観に耐えられない方は、彼女たちの視点で見てみるのも良いかもしれません。

因みに本作は、絵師さんの作品セット版「ひなきんBOX~初めてなんです黒白(こくはく)するの~」にも同梱されています。
こちらを買うか単品で買うか悩みましたが、BOXに同梱されている「MinDeaD BlooD」はやるならComplete Editionをやりたかったこともあり、BOXの購入は見送って単品を購入しました。



▼総評
84点
※点数について
60点を中央値(佳作)とし、基本的に5点刻みで評価しています。一部、±1点ぶれが入ることもあります。
90点以上なら神作。40点以下なら駄作。

レビューというか考察になってしまいました。

これは高水準なループ物。哲学提起のシナリオも面白いです。1.5と2の購入も前向きに検討したいと思います。
レビュータイトルリスト
筆者の日常を綴ったBlogはコチラ
2013年10月購入予定

期待作

うそつき王子と悩めるお姫さま 応援バナー

購入先:未定



購入予定

購入先:ソフマップ


グリグリ応援バナー

購入先:未定


『ワルキューレロマンツェ More & More』応援中です!

購入先:未定


購入先:未定


HOUND -Targeting Hunting-

購入先:未定


机乙女。

購入先:未定


蒼穹のクレイドル -人形学園調教記

購入先:未定


購入済


購入候補

『ココロ@ファンクション!』 「ひなたのつき」応援バナー 通勤痴漢電車 アキバ行き ~女子校生に這い寄る無数の手~ 2013年10月25日発売『ツゴウノイイ家族』 絶賛応援中! バレーコーチんぐ! 応援中!! 家族計画 Re:紡ぐ糸 応援バナー
ちいさな彼女の小夜曲
fortissimo FA//Akkord:nächsten Phase

ペロペロサイミン 裸王伝 ~潤愛の章~

通勤快楽NEO 教え子JK痴漢編


延期

積みタイトル

攻略中


攻略(放置)中

輝光翼戦記 天空のユミナFD -ForeverDreams-(ETERNAL)

せんすいぶ!(Escu:de)

姫狩りダンジョンマイスター(エウシュリー)

らぶデスFINAL!(TEATIME)



積みタイトル(50音順)

○商業

朱 -Aka-

あきばこ 私立アキハバラ学園ファンディスク

アクマでオシオキっ! 丸城戸サド式ヘンタイお仕置き講座

天色*アイルノーツ

アンバークォーツ

委員長は承認せず! ~It Is a Next CHOice~

委員長は承認せず!ファンディスク

WIZARD GIRL AMBITIOUS

うつりぎ七恋天気雨

ELYSION ~永遠のサンクチュアリ~

エンジェルメイド

桜華

Garden

学園☆新選組! ~乙女ゴコロと局中法度~

カミカゼ☆エクスプローラー

カルマルカ*サークル

姦白宣言

輝光翼戦記 銀の刻のコロナ

KISS×300 こんな世界

ギャングスタ・リパブリカ

吸血殲鬼ヴェドゴニア

銀色 完全版

ぐらタン

グリムガーデンの少女 -witch in gleamgarden-

狂った教頭 ~断罪の学園~

狂った教頭No.2 ~この支配からの卒業~

Clover Heart's

黒髪少女隊えくすて!

黒髪少女隊りばーす

恋騎士Purely☆Kiss

恋ではなく

光輪の町、ラベンダーの少女

こなたよりかなたまで

この大空に翼をひろげて

催眠演舞

さかあがりハリケーン

炸裂スイートファイト!

シークレットゲーム CODE:Revice

終末少女幻想アリスマチック

女装で孕ませてっ外伝 ~過去は夕闇色の少女と共に~

私立アキハバラ学園

心輝桜

スイートレガシー ~ボクと彼女のあま~い関係~

Scarlett ~スカーレット~

ずっと!女装で孕ませてっ

SWAN SONG

聖娼女 ~性奴育成学園~

瀬里奈

それは舞い散る桜のように 完全版

大図書館の羊飼い ~放課後しっぽデイズ~

太陽のプロミア

タペストリー -you will meet yourself-

月と魔法と太陽と

妻しぼり

てとてトライオン!

ティンクル☆くるせいだーす -Passion Star Stream-

TRAMPLE ON Schatten!! ~かげふみのうた~ REVOLUTION+

ナギサの

夏神

夏少女

ナツメグ

ナマイキデレーション

にゃんカフェマキアート ~猫がいるカフェのえっち事情~

Noel

ノブレスオブルージュ

Hyper→Highspeed→Genius

果てしなく青い、この空の下で…。

花と乙女に祝福を ロイヤルブーケ

はぴねす!

はぴねす! りらっくす

遥かに仰ぎ、麗しの

はるのあしおと

バルバロイ -BARBAROI-

~パンツを見せること、それが……~ 大宇宙の誇り

ひめごとユニオン ~We are in the springtime of life!~

プリンセスうぃっちぃず excellent

ボーイミーツガール

魔王のくせに生イキだっ!

Magus Tale ~世界樹と恋する魔法使い~

Magus Tale Infinity

町ぐるみの罠 ~白濁にまみれた肢体~

魔法戦士プリンセスティア

魔法戦士スイートナイツ2 ~メッツァー叛乱~

翠の海 -midori no umi-

もしも明日が晴れならば

もっと 姉、ちゃんとしようよっ!

もっと 姉、ちゃんとしようよっ! アフターストーリー

ゆのはな

夜明け前より瑠璃色な Brighter than dawning blue for PC

夜明け前より瑠璃色な Moonlight Cradle

流星のアーカディア

レコンキスタ

LEGEND SEVEN ~白雪姫と7人の英雄~


○同人

A profile

妹調教日記 √happy end & another

Indigo

艦これ大戦 ~鎮守府日記~

月下之煌

J.Q.V 人類救済部 ~With love from isotope~

J.Q.V 人類救済部 ~With love from isotope~ Episode:Ave Maria ~アルファベット・チルドレン~

四季の詩 -Poetry of the four seasons-

女装お嬢様への異常な愛情

ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1- 假名手本忠臣蔵編

夏の燈火

ひまわり

冬は幻の鏡

WORLD END ECONOMiCA Episode.3


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。